しつこくかゆい毛ジラミ
性行為が主な感染原因で、人に寄生するシラミを他にもいますが、性行為によって寄生するのは毛ジラミだけです。ケジラミはシラミ類と同じように激減していたのですが、1995年代頃から感染者数が増加をしています。
体長は1ミリくらいの吸血虫で陰毛や脇毛に付着し、毛幹に頭を深く埋めた形で人の血を吸って生活します。肉眼では毛幹に頭を深く埋めている時はシミに、移動中にはフケにしか見えないので発見には苦労します。皮膚や陰毛の接触だけで感染するのでコンドームを使用しても感染を防ぐことは困難です。
寿命は約1カ月で、24時間血を吸えないと死んでしまいますが、その間に30~40個の卵を産み、一週間程で卵は孵化するのでどんどん増えていきます。卵は10日間程は栄養の補給がなくとも生き続けるため、成虫が死ぬ前日に卵を生んだのなら、まだ9日間も卵は生き続け、その間の1週間でまた卵が孵化することになります。成虫が死んで治癒したと勘違いしても、卵が残っている可能性があるので注意が必要です。
ただ、毛ジラミはいったん宿主から離れると血が吸えないことから2日間のうちには死にます。また、寄生した場所から移動することはせず、たとえ移動したとしても移動距離は1日10cmが限度なので体の密接な接触以外にはほとんど感染はしないとされています。
しかし、まれにサウナやプール、タオルの共有などでうつるケースがあります。このことから、家族などにもうつる可能性が考えられるので注意が必要です。